データあれこれ

【趣味の論文】正月料理どうする?どうなる?【おせち・雑煮】

今回の趣味の論文のテーマは「お正月の料理」です。

あなたの家庭のお雑煮は角餅?丸餅?

おせち料理は手作り?購入?

お正月に帰省する際などの、はなしのネタにもなりますね。

今回のテーマは「お正月料理」

年の瀬せまる今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

今回の趣味の論文のテーマはお正月の料理です。

皆さんは、お正月に「お雑煮」や「おせち」を食べますか?

お正月料理の現状や未来について、気軽に論文を楽しんでいきましょう!

雑煮の餅は丸?四角?;江戸時代から繋がる餅の形

お正月の食べ物といえば、「お雑煮」ですよね。

家庭によって、だしや具材、味付けなどが違います。

そんなお雑煮について、地域による違いはあるのか気になりますよね。

そんなあなたにオススメの一本はこちら。

 

「正月の雑煮の食べ方に関する実態調査」

正月の雑煮の食べ方に関する実態調査

畑江 敬子, 飯島 久美子, 小西 史子, 綾部 園子, 村上 知子, 香西 みどり

日本調理科学会誌 / 2003年36巻3号 p.234-242

出典:このURLで本文が読めます

この論文では、

沖縄から北海道まで2633家庭での、お雑煮の食べ方を調査しています。

お雑煮を「食べた日時」や「回数」、「味付け」、「材料」など詳細に調べられています。

 

調査が行われた2002年のお正月には、92.2%の家庭でお雑煮が食べられたとの事です。

特に興味深いのが、お餅の形。

東日本が「角餅」、西日本が「丸餅」となっているそうです。

もちろん九州は西日本なので、丸餅が多いです。

しかし鹿児島県は、角餅が半数以上(55.4%)となっています。

この理由として、島津藩(現、鹿児島)と徳川との交流が影響しているのでは、と述べられています。

このように、関連のないように思える、日本史と料理の研究が、たがいに影響しあう。。。

すべての学問がつながっているのを感じますね!!

おせちは今後どうなる?;「これまで」と「これから」のおせち

「お雑煮」とならんで、お正月料理の定番といえば、「おせち料理」です。

最近では、おせちは作らずに、販売されているものを購入することも多いのではないでしょうか。

これからの「おせち」はどうなっていくか?

その疑問に答えるべく、学生のおせちへの意識を調査したのがこの論文です。

 

「正月料理に対する学生の実態および意識調査」

正月料理に対する学生の実態および意識調査

門間 敬子

京都女子大学家政学部生活福祉学科紀要 / 2018年13号 p.39-44

出典:このURLで本文が読めます

この論文では、「おせち」の中身や、だれが作ったかを調査しています。

また、「これから正月料理はどうなっていくと思うか」を調査した点が興味深い!

2017年までのデータとなっており、最近の傾向も把握できます。

 

最も気になるのが、「これまで」と「これから」のおせちへの意識です。

「子供の頃に比べて、正月料理が簡素になった」という方が、53.9です。

また、「将来、正月料理が簡素になるだろう」と考える方が、85.8でした。

やはり、伝統的な正月料理は、なくなる傾向なのかもしれませんね。

 

しかし、注目すべきは「将来、自分でおせち料理をほぼ手作りしたい人」53.0いることです。

学生の調査結果で、半数がおせちを作りたいって、けっこう多いと思いませんか?

この調査は、女子学生がメインです。

しかも、食品学を受講するような学生なので、一般的な女性より料理に抵抗がないかもしれませんね。

 

さて、これからのおせち料理はどうなっていくのか。。。

皆さんの家庭では、どうされますか?

【免責事項】

・本ブログの内容において、論文の正当性を保証するものではありません。
・本ブログを利用して損失を被った場合でも一切の責任を負いません。
・最終的な決定は、ご自身の判断でお願い致します。

 

趣味で論文を読もう!

論文

みなさん、知りたい事がある時、どうやって調べます?

Google検索SNSなど情報源はたくさんあります。

しかし、ネット上の情報は要注意なものもあります

一方、論文は多くのもので査読という作業を経て世の中に出ます。

ただし論文も、全てが正しいという訳ではありません

気楽に趣味で、読める論文を紹介していきます。

検索方法

Google Scholar

ご存知、Googleでも論文を探すことができます。

検索自体はもちろん無料

ただし、すべての論文を無料で読めるというわけではありません

とはいえ、趣味で使う分には十分すぎるサイトです。

 

J-STAGE

国立研究開発法人科学技術振興機構が運用するサイトです。

日本の学協会が出版した論文を検索して、閲覧することができます。

掲載している論文は、ほとんどは無料ですが、Google Scholar同様に有料のものもあります

J-STAGEとは?
「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)は、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が構築した日本の科学技術情報の電子ジャーナル出版を推進するプラットフォームです。J-STAGEは、日本で発表される科学技術情報の迅速な流通と、国際情報発信力の強化を目指しています。電子ジャーナル出版プラットフォームを提供することによって国内の学協会および研究機関を支援し、2,000誌以上のジャーナルや会議録などの学術的な出版物を低コストかつスピーディーに公開しています。

出典:J-STAGE | J-STAGE概要より

注意

繰り返しになりますが、論文に書いてあるからといって、かならずしも正しいとは限りません

ご自身でお試しになる場合は、自己責任でお願いいたします。

とは言っても、あくまで趣味程度のものしか紹介しません!

 

まとめ

今回の趣味の論文のテーマは「お正月の料理」でした。

お餅と日本史との関係や、これからのおせち料理についてなど、興味深いものがありました。

お正月に帰省する際などの、はなしのネタにもなりますね。

 

皆様の皆さまのお役に立てば幸いです。

ABOUT ME
katushi
福岡在住 2児の父。 2018年より、マイルを貯めたり、筋トレしたり。 少しでもお役に立てば、幸いです。