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【予防接種・紅茶うがい】どうやってインフルエンザ予防する?【趣味の論文】

気軽に無料で読める論文を紹介する「趣味の論文」
今回は、「インフルエンザの予防」についてです。
「予防接種」や「うがい」についての論文を紹介します。

趣味で論文を読もう!

論文

みなさん、知りたい事がある時、どうやって調べます?

Google検索SNSなど情報源はたくさんあります。

しかし、ネット上の情報は要注意なものもあります

一方、論文は多くのもので査読という作業を経て世の中に出ます。

ただし論文も、全てが正しいという訳ではありません

気楽に趣味で、読める論文を紹介していきます。

検索方法

Google Scholar

ご存知、Googleでも論文を探すことができます。

検索自体はもちろん無料

ただし、すべての論文を無料で読めるというわけではありません

とはいえ、趣味で使う分には十分すぎるサイトです。

 

J-STAGE

国立研究開発法人科学技術振興機構が運用するサイトです。

日本の学協会が出版した論文を検索して、閲覧することができます。

掲載している論文は、ほとんどは無料ですが、Google Scholar同様に有料のものもあります

J-STAGEとは?
「科学技術情報発信・流通総合システム」(J-STAGE)は、国立研究開発法人科学技術振興機構 (JST) が構築した日本の科学技術情報の電子ジャーナル出版を推進するプラットフォームです。J-STAGEは、日本で発表される科学技術情報の迅速な流通と、国際情報発信力の強化を目指しています。電子ジャーナル出版プラットフォームを提供することによって国内の学協会および研究機関を支援し、2,000誌以上のジャーナルや会議録などの学術的な出版物を低コストかつスピーディーに公開しています。

出典:J-STAGE | J-STAGE概要より

注意

繰り返しになりますが、論文に書いてあるからといって、かならずしも正しいとは限りません

ご自身でお試しになる場合は、自己責任でお願いいたします。

とは言っても、あくまで趣味程度のものしか紹介しません!

今回のテーマは「インフルエンザの予防」

朝晩の冷え込みが厳しくなる、今日この頃、皆様はどうお過ごしでしょうか。

今回の趣味の論文のテーマはインフルエンザです。

寒くなってくると流行ってきますよね。

特に、インフルエンザの予防について、気軽に論文を楽しんでいきましょう!

予防接種の効果

インフルエンザの予防接種は受けますか?

かつし家では、私・妻・娘、みんな毎年、予防接種を受けております。

でも、効果あるのかなぁ〜?って思った事はないでしょうか?

そんなあなたにオススメの一本はこちら。

 

「病院職員に対するインフルエンザワクチン接種の効果とその問題点」

病院職員に対するインフルエンザワクチン接種の効果とその問題点

原田 博子, 小林 敏生,若本 ゆかり, 瀧田 覚, 杉山 真一, 國次 一郎, 奥田 昌之, 芳原 達也

日本公衆衛生雑誌 / 2003年50巻6号 p.547-552

出典:このURLで本文が読めます

この論文では、
「予防接種を受けた病院職員185名」「予防接種を受けてない市役所職員450名」
を比較しています。

また、38.5度以上の発熱の有無で効果を比較しております。

(注意点として、実際にインフルエンザかどうかの確定診断はなし)

 

結果として、38.5度以上の発熱について
予防接種を受けていない人は、受けた人に比べ2.5倍高かったとなっております。

病院職員は、インフルエンザ患者さんに接する機会も多いですよね。

あくまで38.5度以上の発熱の有無ですが、

発熱回数が少なかったということは、予防接種の効果はありそうな気がしますね。

 

予防接種は保険がききませんし、論文内にもありますが、まれに副反応もあります。

受ける・受けないはご自身の判断ですが、参考になりますでしょうか。

紅茶エキスのうがいによるインフルエンザ予防効果

インフルエンザに限らず、風邪の予防などにも、「うがい」は推奨されていますよね。

子供にも、外から帰ると「うがい・手洗い」がセットです。

「うがい」に使用するのは「水のみ」「塩水」「薬入り」などいろいろあります。

しかし、うがいに紅茶を利用している人は少ないのではないでしょうか。

 

「紅茶エキスのうがいによるインフルエンザ予防効果」

紅茶エキスのうがいによるインフルエンザ予防効果

岩田 雅史, 戸田 眞佐子, 中山 幹男, 辻山 博之, 遠藤 済, 高橋 雄彦, 原 征彦, 島村 忠勝

感染症学雑誌 / 1997年71巻6号 p.487-494

出典:このURLで本文が読めます

URLからは英語ページに飛びますが、右上のDownload PDFから日本語も文献を見ることができます。

 

この論文では紅茶エキスによるうがいがインフルエンザを予防できるのかを調べています。

結果として、

うがいをした方の感染率は35.1%
うがいをしていない方の感染率は48.8%

と有意な差を認めるとの事でした。(うがいは1日2回)

通常に飲む紅茶よりも薄い濃度で効果がでていますね。

 

本文中にありますが、虫歯予防のためにも無糖がおすすめ!とのこと。

糖分があると、うがいの際に不快感があるというのも興味深いですね。

個人的には、歯に紅茶による着色とかないのかな〜〜とか思います。

 

あとは、その日の気分でお茶の種類を変えてみるのも良いかもですね

紅茶でうがい、みなさんはどうですか?

【免責事項】

・本ブログの内容において、論文の正当性を保証するものではありません。
・本ブログを利用して損失を被った場合でも一切の責任を負いません。
・最終的な決定は、ご自身の判断でお願い致します。

まとめ

今回の趣味の論文のテーマは「インフルエンザの予防」でした。

何事も予防することが大切ですね。

インフルエンザに限らず、風邪などにも気をつけてくださいね。

 

皆様の皆さまのお役に立てば幸いです。

ABOUT ME
katushi
福岡在住 2児の父。 2018年より、マイルを貯めたり、筋トレしたり。 少しでもお役に立てば、幸いです。